2012年2月25日土曜日

ゆるりば

すてきな曲わっぱでしょ? あ、違った!
おいしそうでしょ?


2月24日(金)の小さい子どもとママのゆったりスペース「ゆるりば」
今や最古参になった常連ママさんのお土産。お手製のセサミスティッククラッカーです。
このお菓子、ずいぶん以前にもご紹介したように思いますが、とってもおいしいんです。
サクッとして、やめられません。黒ゴマたっぷり、オイルとお砂糖少し、卵は入っていません。
ゆるりばの日だからと、朝から作ってきてくれました。感激です。

このところ、今までに増してのんびりムードのゆるりば、早速、先に来ていた親子と一緒に「今日はゆっくりおしゃべりタイムにしましょう!」とみんなでいただきました。
遊んでいたチビちゃん、お母さんたちが話に花を咲かせていると、すかさず、ぱくぱく。「アレっ」とお顔をのぞいたら、ちょっぴり、ばつが悪そうにえへへとほおばった顔をママの陰に隠して、もぐもぐ。
可愛いですね。

髪型をかえた古参ママ、イメチェンで気持ちが切り換えられたとか、誰かに食べてもらうためのお菓子作りもモチベーションアップになります。
子育て中のママたちも、疲れた時やイライラした時はぜひ気分転換をどうぞ。


2人のお母さんの当日ファッションは偶然にも以前にゆるりば番外編として特別時間をもうけて作ったワイドパンツ。「おんなじ形でまたつくりたい!」の言葉に、再びムラムラと血が騒いだスタッフでした。

さて、おいしいナチュラルケーキをいただいて、次のゆるりば、早速、このセサミクラッカーを一緒に作ることになりました。Kちゃんママに教えてもらいます。
一緒に、楽しみましょう。


次回の小さな子どもとママのゆったりスペース「ゆるりば」は
3月9日(金)10:30~
京都生協コープ男山2F和室

申し込みは不要です。ふら~っとのぞきに来てください。

2012年2月23日木曜日

「京都きっずフェスティバル」に参加

2月19日(日)
くいしんぼ探検隊「ナンをつくろう!」と同じ日に京都市内では
子どもと子育てのビッグイベント「京都きっずフェスティバルin同志社」が開かれました。
京都八幡こどものひろばも簡単な手作り遊びのワークで参加させていただきました。

このイベントは「京都の子育て環境が豊かに、楽しくなるように!」と願って、同志社大学ソーシャルイノベーション研究センターと京都きっずフェスティバル実行委員会が一緒になって企画したイベント。全体の事務局はこどものひろばも何かとお世話になっている京都きっずプロジェクトにお世話になりました。
「キャンパスであそぼ!京都の子育て、み~んな大集合」のサブタイトル通り、京都の子育て支援団体を中心に、子育てとは一見無縁の企業まで約45団体が「子ども・子育て」をキーワードに集まり、赤ちゃんからお父さん、お母さんまでが楽しめるプログラムを持ちよりました。

「くいしんぼ」の行事を終えて、同志社まで様子をのぞきに行くと・・・・
キャンパス内は日曜で比較的静かな雰囲気ですが・・・案内看板を目印に目的の講武館に近づくと、親子の姿が目についてきました。
館の中に入ってビックリ!人、また人の大賑わい。
終了時間近くだというのに、大盛況の様子でした。(1500人規模かもという当日の報告)

各コーナーでは子どもが体験できる手作りや遊び、子育て中の親が体験できるもの、相談コーナー、これだけたくさんの団体がひとつ場所に集まったことに、なにか大きなうねりを感じました。




 

以下、ランダムに撮らせていただいた光景です。
(残念ながら、うっかり京都八幡こどものひろばのブースを撮り忘れてしまいました。理事長と副理事長2人が、手作りおもちゃのコーナーで1日がんばりました。)




テレビ取材も

くいしんぼ探検隊~「ナン」でボリュームサンド

試作で写真を見ていただいた「ナン」
2月19日はくいしんぼ探検隊「ごきげんなボリュームサンド~ナンをつくろう!」の当日
「ナン」って、何かも知らないちびちゃんからナンを作りたくて子どもと一緒に来ましたママちゃんまで18組が揃いました。

週末に八幡では珍しい雪だったので、いつもの読み聞かせ、今回は雪の森のファンタジックな民話「てぶくろ」(ウクライナ民話 絵:エウゲーニー・M・ラチョフ 訳:内田 莉莎子 福音館書店を読みました。(余談ですが、この本は奥が深いと読み手のIさん。わが子が小さい頃、冬になると何度も楽しんだ思い出があります)


大きな子も小さな子も指を口に持っている姿が多い。集中して聞いている証拠かな?

さあ、作業に入ります。
(今日はナンとハンバーグ、両方を作るので、材料はスタッフが下準備を済ませています。)


まずはいつもの通り、手順をデモンストレーション。


♡ナンの生地をこねる
大きい子も、小さい子も反応いろいろ。
粉と一体化したぐちゃぐちゃの手、粉が離してくれませ~ん!
粉を入れながらも笑顔がほころぶ、楽しそうですね
 手がグローブ状態
 くっついて、しかも、のびる

じぶんでできた!得意顔!
 初めてこねたよ。感触はなんかたのし~

♡ナンの生地を休ませている間に
次はハンバーグの種をこねる
さっきと違う感触。粉は気にならなくっても、お肉のぬるぬる感はちょっと苦手な子もいるみたい。

 私はこのぬるぬる好きかも。幼稚園でいっつも泥んこしてるから。

 2才です、思いっきりやっちゃいます!
 5才になると自分でできる

♡ナン生地を成形→焼く→ハンバーグを焼く
薄く伸ばして、ナンの形にします。
伸ばしてもまた縮んで、これが結構難しいんです。
 ひらひらしたら、伸びるのよ。遊び感覚、楽しんでるのはスタッフ?
 成形した生地をお皿に乗せて、焼きに行く。2才さん、神妙な顔。落とさないように気を付けてね
こちらはハンバーグ、小学生のリピーター、さすが手つきが良い


ナンとハンバーグ、両方の焼き上がりを待つこと約10分。
出来上がりました。あとは野菜と一緒にはさんで、ハンバーガー風ナンのボリュームサンドの出来上がり。
いただきま~す!!
「あちこちから、むっちゃおいしい!」の声がひとしきり飛び交った後はシーン。みんな、食べるのに一生懸命。ひたすら食べるの図。




最後のショットはこんないい顔で・・・
写っていない人もいますがお許しください。

本当にこんなボリュームサンド、小さな子どもも全部平らげたんですよ。
すごいですね。うれしさとおいしさとのダブル効果かな?

今回は2才児さんとママの参加が多かったのが特徴。お兄ちゃんおねえちゃんについてきたグループもありますが、ママの方が体験したかったグループも。子どもの体験なのでお子さんとご一緒にとお願いしたところ、全く問題なく親子で楽しく体験できました。
子どもが思った以上にできることにびっくりされたかもしれません。

親子参加の場合、お母さんには子どもの成長を見守ってもらいたい、いろんな親子の姿を見て子育てはワンパターンではないことを知ってほしい、お母さん自身がリラックスしてほしい・・・・
このような思いで、事前にグループ分けも考慮しています。


くいしんぼ探検隊2011年度は今回で終了しましたが、次年度もまた企画を予定しています。
どんな、プログラムが登場するかお楽しみに。

※この事業は京都生協八幡行政区子育て応援クラブと共催で行いました。

いただいた感想から少し紹介・・・・
☆いっぱい力をいれてこねてたのしかった。(小学生男子)
☆自分で1人でやりとげれて、すごく自信がついたみたいです。
☆もうすぐ3才の我が子には少し早いかもと思いましたが、こねたり、混ぜたりと簡単な作業だったので、一緒に楽しめました。
☆子どもたちがとっても楽しく参加していました。ナンが焼けるホットプレートをとても待ちどおしそうに見ている姿がとてもかわいかったです。自分が作ったハンバーガーに大満足♡ あごが外れるくらい大きな口でめーいっぱいほうばっていました。
☆いつも親子で参加できとても楽しい時間を過ごせています。今日はお姉ちゃんと違うテーブルで作りました。一人でしているのが成長が感じられてよかったです。

↑小学生女子


 ↑5才女子
↑ 5才女子

↑5才男子
↑5才男子





2012年2月12日日曜日

ゆるりば

2月10日(金)小さな子どもとお母さんのゆったりスペース「ゆるりば」の日です

寒い日が続くと、小さい子どもがいたら調子を崩したり、お外へ出にくくなったりしますね。今年になってからのゆるりばはずっと、こじんまリ、ポチポチしています。
この日もひょっとしたら、「今日はだあれも来ないかも。。」とスタッフ2人でうちあわせを始めようとしていたら、誰かが階段を上ってくる気配がしました。

今年にはいってから、調子を崩しっぱなしの親子さん、ひさしぶり!とママはうれしそうに、しばらくぶりのぼうやはちょっぴり緊張、そわそわ様子をうかがいます。
「パトカー」と上手に言えるようになった彼、
知らぬ顔して、今興味があるらしいパトカーの絵本探しをいっしょにしてからは、少しずつ、なれてきました。遊びたかったのは絵本じゃなくて、車のおもちゃだったんですね。
おもちゃで遊ぶと言えたら、次々車を出してきて、機嫌よく遊べました。ときどき、風船でキックしたり。(ボールキックは大好きだそう)
 2才さん、上手にそろえられね。赤い車できめました。

その後、ふだんは保育園で来れないHくん、久々に登場。歯医者さんの予約を間違えたからって。
こちらもミニカーで遊ぶ彼。上手にならべて、「14個」と声に出す。えっ、数を数えられるんやね。一緒に大きな声で数を数えると確かに14個。「えらいねぇ、数を数えられるんや」ギュッとしてほめたら、嬉しそうな顔です。その後、文字ブロックで動物を組み合わせ、読む。「あれ、じもよめるんや。」またまた、うれしそうな顔。

今度は4才さん、こちらもきれいに整列。数も数えられます。

お母さんたちは、子どもがいやいや期。子どもとの付き合い方を共有していました。

帰るときには、晴れ晴れとした顔のママたち。

子育てに不安があるのは当たり前です。ちょっと不器用なママたちにはこんなゆるっとした場所がちょうどいいかもと思った日でした。


小さな子どもとお母さんのゆったりスペース「ゆるりば」
3月の予定はいつも通り
第2、第4金曜 3月9日、3月23日 10時30分~11時30分
京都生協コープ男山2F和室



どうぞ遊びに来てください。

2012年2月9日木曜日

「子育ての中でさぐる しつけと虐待の違い」講演会

2月3日(金)は節分でしたね。
この日もとても寒い日でしたが、人権啓発事業として企画した講演会「子育ての中でさぐる しつけと虐待の違い」が無事終了しました。

場所は今回、開催にあたって補助をいただき協力いただいた、八幡人権・交流センター。

会場の後ろには京都八幡こどものひろばの活動の様子を見ていただこうと、子どもやお母さんの笑顔がいっぱいの写真を展示。

自己紹介をされる幸重さん。胸には虐待防止のオレンジリボンバッジ。

講師の幸重忠孝さんは
社会福祉士、スクールソーシャルワーカーとして教育現場で子どもの学校生活での支援をおこなっておられる一方で、
NPO法人山科醍醐こどものひろば理事長として山科醍醐子ども生活支援センターを開設し、子どもの貧困対策事業に力を注いでおられます。(この活動は新聞やTVなどメディアで広く紹介されているので、ご存知の方もいらっしゃるでしょうね)


幸重さんのプロフィール紹介から、講座が始まりました。

幸重さんの社会人としてのスタートは児童養護施設の指導員。
施設で子どもたちと生活するなかで虐待を受けて育ってきた子どもが人間関係の距離感の取り方がいびつであることを経験します。
その後、スクールソーシャルワーカーとして教育現場に入った時に、学校に施設で見たタイプの子どもたちと同じタイプの子どもが多いことに気づいたそうです。
施設で、学校で、子どもを救うのではなく、子どもが実際に住んでいる地域で子どもを救える形はないだろうか、と模索した結果が、子ども生活支援センターとして山科での実践に具体化していったのだそうです。

さて、本題に入って「虐待」とは何か子ども虐待の背景を探ります。

(講座の内容を細かに書くと、すごいスペースになるので、機会があればぜひ受講してください)

子どもの虐待の増加は近年顕著です。その背景には社会的変化が大きい。現在の日本は7人に1人が相対的な貧困問題を抱えているそうです。
※相対的貧困・・・最低限度の文化的生活レベルかそれ以下の生活のこと
絶対的貧困・・・低所得、栄養不良、不健康、教育の欠如など人間らしい生活から程遠い状態
皆さん、真剣な表情

 

子どもの虐待の実態を学んだうえで、さて、実際に虐待ってどんな状態をいうのだろう?
講師の10の質問に対して、これは虐待と思う虐待と言えないこともないかな?虐待とは思わないの3択のシール投票で子ども虐待についての意識ワークショップをしました。

このワークでは虐待のとらえ方が人によって異なることがわかりました。
同じワークをしても、ワークを受けている集まりがどのようなタイプかで、出てくる結果はまた違うそうです。例えば子育て支援者の集団の場合と町内会の役員の場合とでは、明らかに違いが出るでしょう。中高年男性グループと子育て中のお母さんグループとでも全く違うでしょうね。
 
「虐待」といっても、子どもを持つ親であれば、客観的に見れば虐待に当てはまるようなことをした経験のある人は少なくないでしょう。
一方、虐待行為を重ねる人でも四六時中しているわけではない、子どもと楽しい瞬間を過ごすこともあるでしょう。
そう考えると「虐待」とは、適切でない子育ての時間が多いことと定義づけるのがふさわしいのではないかと幸重さん。

虐待をその期間や程度から総合的に判断するのは専門機関の仕事です。
もし、虐待を疑うようなことがあれば、それは専門機関に任せるべき、(児童虐待防止法では虐待の疑いがあると思ったときは、通告の義務があるとしています)

「虐待」のとらえ方に個人差があるように、地域はそれぞれ異なる価値観を持った人々が暮らしているところです。私たち市民は、そのような状態の親子を地域のネットワークで見守り、支援できたらいいと思います。

その後、地域でできる支援取り組み事例として、山科醍醐こどものひろば行っている
「生活困窮、養育困難家庭へのトワイライトステイ事業」の様子をビデオ紹介いただきました。



小さい子どもを連れたお母さん、スタッフが見守りながら、遊ばせるそばでママはお勉強
 小さな子どもを連れたお母さんが何人も・・・


講座の最後は、幸重さんから絵本の読み聞かせをプレゼント
「おこだでませんように」 作: くすのき しげのり /絵: 石井聖岳 /小学館

グッとくる内容に、全員が首を傾け、聞き入りました。




「子育ての中でさぐる しつけと虐待」は講演会とはいえ、講座という言葉が適切な内容。統計資料や法律などの資料を見ながらの2時間でしたが、みなさん、真剣なまなざしでメモを取っておられました。今回の参加者は子育て支援関係者だけでなく若いお母さんたちも多く、子育ての世界に入ったばかりのお母さんも支援する側の視点で学ぶことができたのは、主催する側としてうれしいことです。

講師幸重さんのブログにうれしいコメントを書いていただいたのでこちらもご覧ください。

たくさんいただいた感想から少し紹介・・・
☆育ってきた環境や世代によって虐待に対する考えが違うということがわかりました。子どもに愛情を注ぎ、家族みんなが仲良く入れるような環境をつくっていきたいと思いました。 最後の絵本すごくよかったです。(若いお母さん)
☆子ども虐待についての意識を新たにして頂いた。ネグレクトが増えているのを感じている(教会のCSの活動で)大いに参考になりました。 「おこだでませんように」の絵本。自分の子育てを思い出しました。良かったです。
☆今まで虐待の講演は、実態の紹介ばかりで暗い気分でしたが、このように前向きに子どもたちを助けていけるという話を聞き、明るい気持ちになりました。
☆小学3年生の息子がいます。いつもおこっています。「おこだでませんように」がわが子のようでっころにしみました。ほめてあげたいと思います。
☆「トワイライトステイ」の取り組みはすばらしいと思った。支援を必要とする人と支援したいと考える人の交流がうまく出来たら、無理せず、続けられる活動が可能なのですね。大変参考になりました。