毎年12月の第3日曜は
くいしんぼ探検隊おそばの日と決まっています。
今年も「年末はやっぱり~手打ちそば」体験を行いました。
この体験、今年で12年になりました。
最初に体験した子どもたちはもう社会人になった人もいます。スタッフや講師の鶴見さんにとっては感慨深いものがあります。
さて、恒例の手打ちそば体験、今年はどうだったでしょうか?
体験日当日、12月15日、生涯学習センター調理室は定員いっぱいの親子でにぎやかになりました。
くいしんぼの最初はお決まりの絵本を楽しむ。
今回はこんな本↓
マイケル・グレイニエツ作・絵 いずみちほこ訳 (セーラー出版)
おそばとはちっとも関係ない本ですが、いいの、いいの。子どもたちはじっくり聞いてくれました。
バトンタッチして、こんどは講師の鶴見さん、
体験する前に少しだけおそばの説明を。
おそばの花はこんな花だよ、とそばの写真を、 おそばの実を見たことがあるかな?と粉になっていない実を見せてくれました。粉の前のおそばの姿を大抵の子どもは(大人も)見たことがありません。
黒い方は皮つきの実、白い方は皮をむいたもの。三角形のキュートな形のおそばの実
さあ、ようやく作業開始。
まずは袋に入ったそば粉と強力粉を合体させて、袋の中でカシャカシャと混ぜ合わせる
↓
粉をふるう
↓
それから講師のデモンストレーション
ここで、講師の説明をしっかり聞いて、しっかり見て、おぼえておくよ。
粉をよくまぜてから、水を足して指先で混ぜ合わせる
さらさら状態→パン粉状態→残りの水を2,3回に分けて足す→おから状態→だんご状に→まとめていく
「おからってわかるかな?」講師の質問にきょとんとする子どもたち、
大人は失笑ですが、写真の子どもたちの表情をよく見てください。
穴の開くほど真剣な目つきもさることながら、その手元。
どうです?
粉の変化に目を丸くしながら、指を曲げたり、手を広げたり・・・。
講師の手つきを見ながら、自分でもイメージしている様子がよく分かるでしょう?すごいですね。
「ボール(こね鉢のこと)がピカピカになっていく!」「つくえがゆれる~!」気がついたことが次々と口から飛び出してきます。
こねあがってひとかたまりになったおそばの表面はツルツル。さわってごらん!
どんぐりのような形にしたら、ひっくり返すと今度はコマの形に。
それを手のひらで押しつぶすと「さあどんなかたちになったかな?」
「ほっとけーき!!」と、いっせいに子どもたち。
(実はね、ここでほんとは「鏡餅」って言葉を期待してたんですよ。これも時代かな?確かにホットケーキにみえるよね)
はい!今度は、自分でここまでやってみよう!
こねこねを始めたら、 緊張気味だった親子からも笑顔がこぼれてきました。
ホットケーキの形になったら
次工程「麺を伸ばす→切る」をデモンストレーション
こんどは、かなり複雑
よ~く見ておいてね。言わずとも、全員興味津々でかぶりつき状態
職人のような技を間近に見る子どもたちの表情はどの子もいい顔してますね
さあ、ふたたび自分で最後までやってみよう
手の平でのばして、それから麺棒で大きくして、何度もひっくり返しながら、のばして巻き上げるをくり返すうちに、丸い形がラグビーボールになって、そのあと知らないうちに四角になっちゃった!
複雑な工程も時々講師に手伝ってもらいながら、いよいよ最後の切る作業。これがまた、大人の人も意外に難しい。
大人も子どもも関係なく、全員が我を忘れるほどの集中ぶり。
講師の「2,3ミリくらいの細さに切る」という指示はちょっと無理があったかな?
けれども、みんな大きなそば切り包丁を上手に使いながら、けがすることなく切り終えました。
いよいよ、試食タイム
最初に講師の鶴見さん作のおそばが全員にふるまわれました。
あまりの美味しさに、ちびちゃんも大人も無言でひたすら食べる
食べる
たべる!
たべる!
食べた!
最後の1本まで、きれいに!
満足の笑いがこみあげて・・・
おなかいっぱ~い!!
誰のおなかかは ひ・み・つ
今回の手打ちそば体験、本来は小学生対象の体験でしたが、親子で、ファミリーで、おじいちゃんと、おばあちゃんと、いろんな参加タイプがあり、ちびっ子大人関係なく、だれもが笑いながら、ほのぼのと体験でき、とてもあたたかい空間になりました。おそば作りはむずかしいはずなのに、終始和やかで大らかなムードで、見栄えが悪くても気にしない、これでいいのだ!!
「食べること」って「楽しい」が大切だなと、しみじみ感じた3時間でした。
尚、今回はキャンセル待ちで結局体験していただけなかった方に大変申し訳ないことをしました。お詫び申し上げます。
頂いた感想から少し紹介・・・・
☆むづかしかったけどたのしかった。(2年男子)
☆手打ちそば体験は初めてだったので、とても楽しかった。先生の説明も分かりやすかった。(5年女子)
☆娘が悪戦苦闘しながらも、一生懸命そば作りをしている姿は、感動的でした。なかなか、家ではゆっくりと包丁の練習などできなかったので、とても良かったです。
☆初めて「手打ちそば体験」に参加しました。先生の作ったそばは、とてもおいしかったです。自分たちのそばは太かったり、細かったり、色々な太さになってしまいましたが、それはそれでよかったです。
☆長女は去年よりもさいしょからさいごまで意欲的にクッキングして、そばのきじをこねたとき「おだんごパンのような形やな~」と感動してました。
☆楽しく、おいしくできてよかったです。去年は私の横で、ほとんど見てるだけだった子どもが、ほとんど子どもが自分一人でしてたので、成長を感じることができて嬉しかったです。
☆先生のお手本のおそば とってもおいしかったです!! 自分達の作ったおそばもめっちゃおいしかった。「そば湯」おいしかったです。お店で食べるざるそばより断然おいしかったです!!
☆粉を混ぜたり、棒を使ってのばしてと、とても楽しかったです。先生のおそばがとてもおいしかったです。
この体験は京都生協八幡エリア子育て応援クラブと共催で行いました。